介護職をライフハックする「ナイスケア!」
「ナイスケア!」
今日も介護の職場に元気な掛け声が響き渡る。
活気にあふれた現場があなたにも想像できるはずです。
介護職がブラックの代名詞だって?離職率高けー?
言われっぱなしは悔しいね。
介護士をやりながら職場の改善策を日々あれこれ考えています。
現場では介護士が頑張ってます、必死に。
だけど、けっこう周りはそこまで考えてくれない。
やって当たり前の世界。
「甘えてるんじゃない!」って叱られるかも知れないけど、現場の職員は「どこまでやればいいんだ」って暗闇をただ突っ走ってる感じ。
だからせめて、同じ職員同士で傷を舐めあって業務に当たってるんです。
まぁ悲観的になるもんでもないですがね。現場を楽しく変えていこう。
介護職に限らず、仕事は常にイレギュラーな出来事で溢れかえってます。
それを限られた人数で熟さなければならないので、一人で黙々と作業に当たるケースだってそれなりに出てくるワケで。誰にも評価されずに。
モチベーション下がるよね。
「オレ何のためにこんなことやってるんだろう・・・。」って。
そんな介護職員を見かけたときに、後ろから声を掛けてあげましょう。
「ナイスケア!」
と。説明するまでもなく、「ナイッショー!」とか「ナイッシュー!」の仲間。そんなノリで声を掛けてあげて。肩のちから抜いてね。イメージとしてはカー娘がワイワイやってるの思い浮かべてもらえればおk。
僕がほぼネタで無理やり流行らせようと、仲のいい職員間で始めたんだけど、言われるとなんだか気持ちいい。・・・おいおい、これって考えてみると実は結構いいところ突いてるんじゃね?
ナイスケアの重要性
何か恥ずかしいよね~。声出すの。でもね、これだけある「ナイスケア」と声掛けする利点。
モチベーションアップ
利用者さんの中には声を出せない人は多いです。勿論褒められる為にやってるワケじゃないんですが。でもやっぱり「私のやったこと、見ててくれてた人がいたんだー」、と思うとモチベーションが上がるよね。人に認められれば嬉しいし、「こんな介助してしまったけどいいのかな?」なんて不安に感じながら業務に当たる新人職員に掛けてあげてもいいでしょう。
声を出すことで得られる多くのもの
「声を出す」って行為はシンプルだけどとっても重要ですよね。言うまでも無く工事現場や建設現場などでは声掛けの重要性が昔から叫ばれています。腹から声を出すと集中力が高まるんです。
また、黙ってする仕事と声を掛け合いながらする仕事では、同じ内容でも断然後者の方が締まりも出ますし、活気や一体感も生まれます。常に声を掛け合っていれば、声をかけやすい雰囲気に繋がりますよ。
褒めにくい相手にも使いやすい
かと言って「今のはいい対応でしたね」なんて言葉にすると恥ずかしいし、なによりペーペーがベテラン職員にはそんな偉そうな言葉をかけられない。だけど
「ナイスケア!」
なら、それよりは気軽に言えます。 それでも確かにこっぱずかしい。ひろみゴーじゃないけど「言えないよ~」
でも
そこをするのさ!
やってみるのさ。 最初は仲のいい数人でジョークのノリでいい。ジョークのノリで始めるんだから恥ずかしさは軽減される。でジョークを一つの世界の中で続けていくと、いつしか笑いの要素は無くなります。結果「ナイスケア!」を恥ずかしくなく声掛けする行為のみが残ります。
・「あれAさん、顔色が悪いですね。トイレですか?わかりましたお連れしますよ。」
「ナイスケア!」
・「今日は寒いですね。お風呂の温度を少ぉし高くしておきましたよ。」
「ナイスケア!」
・「今日は手のあがりが悪いみたいですね。食事をお手伝いさせてください。」
「ナイスケア!」
騙されたと思ってやってみて。マジいーから。
最後に
つらい職場なら自分たちで変えていこう。自分たちの職場を直接改善できるのは自分たちなんです。そんなワケで、来るべき介護全盛時代へ向けて一つの提案でした。
終わり。